株式投資の壁!銘柄選びで失敗しない方法とは?

公開日:2024/01/15   最終更新日:2023/09/01

銘柄選び

株式投資の初心者が最初に直面する問題は銘柄選びです。「とりあえず誰もが知る有名企業の株式を買ってみよう」と考える人も少なくありませんが、それだけを理由に購入を決めるのはおすすめできません。今回は、身近なところから銘柄を探す方法と条件を決めて銘柄を探す方法の2つについて、流れや具体的な方法などを詳しく解説します。

身近なところで銘柄を探す

初めて株式投資をする人は、まずは身近なところから銘柄を探すのもひとつの方法です。以下では、自分にとって身近な企業、知っている企業の中から銘柄を選ぶ際の流れについて詳しく解説します。

ステップ1:まずは気になる企業について調べる

初めて株式投資をする際は、ひとまず有名企業や大手企業の中から知っている企業に投資してみるという人も少なくないでしょう。

まずは自分の趣味や好きなことに関係する企業の中から興味のある企業を探してみたり、日常生活やニュースなどでよく目にする企業に注目してみるのがおすすめです。企業名を検索して、何をしている企業か、主力商品・サービスはどのようなものであるかをチェックしてください。

ステップ2:決算内容に目を通す

ステップ1である程度候補先を絞れたら、次に各企業の決算内容をチェックしてみましょう。企業の業績は株価と連動しているケースが多いため、どの程度売上があるのか、どの程度利益が出ているのかを知ることは銘柄選びにおいて非常に重要です。

注意点として、決算内容を確認する際は、直近の内容だけでなく数年分の決算と推移をチェックするようにしてください。株式投資は、購入時に企業が好調であればよいというものではありません。今後も成長を続け、業績を上げていく可能性が高い企業に投資する必要があります。

ステップ3:株価の水準を知る

株価が高いか安いかはもちろん重要な要素のひとつですが、表面的な数字だけを見て購入を決めるのは賢明ではありません。たとえば、同じ業界内に株価が同額の2つの企業があると考えます。

片方は歴史が長い企業であるものの長年赤字が続いており、もう片方は有名商品が複数あり直近でも利益が出ているとしたら、多くの人は後者を選んで株式を購入するでしょう。株価が同額であれば価値が同じというわけではないため、株価の水準とともにその真価についても判断して購入を検討してください。

重視するポイントで銘柄を探す

ここまで身近な企業の中から銘柄を決める方法を解説しましたが、重視するポイントを決めておいて銘柄を探すのもおすすめです。以下では、重視するポイントで銘柄を探す場合のポイントの絞り方について詳しく解説します。

値上がり益を基準として探す

株式投資の基本は、安く買って高く売ることです。つまり、値上がり益が出そうな企業を探して投資できれば、利益を得られる確率は大きくなります。値上がり益が出そうな企業には、短期間で大きな成果を上げ、その後中長期的に成長を続けるという特徴があります。

確実に値上がり益が出る企業を見極めることは難しいですが、モデルとなる企業の同業種の中から成長が期待できる銘柄を探すのが一般的な方法です。

配当金を基準として探す

銀行に預金すると金利がもらえるように、株式投資をすると配当金を受け取れます。配当金は企業の利益を還元する性質のものであり、金額や条件などは企業によって大きく異なります。

配当金を受け取る期間が長ければ長いほど、トータルとして考えたときに損をする可能性は低くなるのが通常です。まずは配当金について確認し、条件がよい企業に投資するのもひとつの方法です。

スクリーニング機能で探す

スクリーニング機能とは、検索条件を設定することで条件に合う銘柄を絞り込める機能です。どのような条件を重視すべきか分からない人は、スクリーニング機能を利用しながら銘柄を探すことで、自身で調べる手間を省いてさまざまな銘柄・条件に触れることができるでしょう。

選んではいけない銘柄ってあるの?

株式投資の際に選んではいけない銘柄の特徴を2つ解説します。

業績が落ち込んでいる企業

直近1年だけでなく数年分の業績に着目し、赤字が出ていたり業績が落ち込んでいたりする企業には要注意です。とくに赤字が出ている場合には、負債をカバーしてもなお利益が上がるほどの成長が見込めなければ、投資により利益を得るのは難しいでしょう。

株価急落直後の企業

安く買って高く売るのは株式投資の鉄則ですが、株価が少し下がっているという程度ではなく急落している場合には、株式の購入を避けるのが無難です。一度株価が急落すると、すぐに大きく成長して株価を上げる可能性は非常に低いです。元に戻るまでに半年〜数年かかると考え、慎重に検討する必要があります。

まとめ

今回は、株式投資において銘柄を選ぶ際の2つの方法と、選んではいけない銘柄の特徴について詳しく解説しました。株式投資の初心者が銘柄を選ぶ際には、自分にとって身近な企業の中から業績などを調べて選択する方法と、あらかじめ重視したいポイントを決めておき、条件に当てはまる銘柄の中から選ぶ方法の大きく2種類があります。「

有名企業だから」「株価が安いから」といった理由で安易に購入を決めてしまわず、業績や株価の価値にも注目しながら慎重に検討することが重要です。また、業績が落ち込んでいる企業の銘柄や、株価が急落した直後の銘柄などは、購入を避けるのが無難です。

これから初めて株式投資に挑戦する人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

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