株式投資における企業分析の重要性とは?きちんと理解して継続的な利益を生み出そう!

公開日:2023/05/15  


企業を取り巻く経営環境は日々変化し、どの企業にも経営が傾く危険性と業績を伸ばせる機会があります。だからこそ、株式投資においては、企業をしっかりと分析することが重要です。この記事では、初心者でも行える企業分析や企業分析に大切な経営指標など、株式投資で利益を生み出すためのポイントを紹介します。

株式投資における企業分析の重要性

株式投資で得られる利益には、資産の価格変動に伴って生じる売買差益(キャピタルゲイン)と、資産を保有し続けることで得られる収益や配当、株主優待(インカムゲイン)があります。

多くの投資家において、株式投資で最も期待されている利益は、キャピタルゲインです。投資対象の企業価値が大きく上昇した場合には、投資金額の数倍の利益を得ることあります。

そのような有望な成長株を見つける手段のひとつが、企業分析になります。企業分析は、経営の実態を見抜き投資をすべきか否か、投資タイミングはいつなのかなど意思決定を行ううえで、重要になります。まずは企業分析がしやすい企業から始め、「企業を見る目」を養っていくことをおすすめします。

初心者でも簡単に始められる企業分析方法

株式投資における企業分析は、主に財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の数値を基に行いますが、会計や簿記に馴染みのない人には専門的で難しく感じると思います。株式投資を始める初心者にも簡単で、企業分析するうえで大切なことを紹介します。

市場の成長性

株式投資を行ううえで大切な分析のひとつに、「市場の成長性」があります。その投資企業の行っているビジネスの市場規模がどの程度で、その推移はどうなっているかを確認することは大切です。株式投資では、キャピタルゲインにより大きく利益を享受できます。

しかし、投資先のビジネスが縮小傾向の市場では、利益を享受できるどころか、損失を抱えてしまうリスクさえあります。「市場の成長性」の確認は、例えば小売業界の場合、経済産業省が公表している商業動態統計に記載されています。信頼性のある情報を基に分析してください。

会社の基本理念

投資対象と選定した場合、少なからず、その企業に興味を持たなければなりません。長く興味を持ち続けるには、株価の動向も大切ですが、その企業の社会的意義や企業として大切にしている価値観、いわゆる「企業の基本理念」が、自分自身の価値と合っているかを確認することも必要です。

会社四季報を活用する

「会社四季報」を活用し企業分析する方法も有効です。「会社四季報」とは、上場している全企業の特色や業績、財務内容がコンパクトにまとまっています。とくにおすすめの活用方法は、「業績記事・材料記事」と「業績数値」を確認することです。

会社四季報独自の見解で、業績の解説や経営課題などに触れています。年間4回発行されるため、常に最新の動向をチェックしてください。

企業分析時に用いる指標

株式投資における分析手法には大きくふたつあります。ひとつ目が「チャート分析」です。過去の株価データを基に将来の株価を予測する分析手法です。

ふたつ目が「ファンダメンタル分析」です。経済状況や企業の財務状況・経営状況などためタを基に将来の株価を予測する分析手法です。企業の業績予測や、資産の活用状況の把握に主眼を置いているのが特徴です。「ファンダメンタル分析」の一部を紹介します。

売上高伸び率

「売上高伸び率」は、企業の成長度合いを判断する指標です。株価の上昇には企業の成長は欠かせません。毎年安定した成長となっているか確認しましょう。

1株当たりの純利益

「1株当たりの純利益」はEPS(Earnings Per Share)とも呼ばれ、1株当たりの利益がどれだけあるのかを示します。企業の稼ぐ力の収益性と成長性のふたつがわかります。数値が高いほど収益性は高く、当期と前期を比較することで、企業が成長しているかを確認できます。

流動比率

「流動比率」は、短期債務の支払能力を示す指標です。企業が事業活動を継続していくためには、収益性の向上だけでは足りず、個々の債務の支払時点において支払能力を有することが欠かせません。安全性を判断する指標は非常に大切です。

営業活動によるキャッシュフロー

財務3表のひとつであるキャッシュフロー計算書において、「営業活動によるキャッシュフロー」が、プラス(黒字)なのかマイナス(赤字)なのかを確認することも大切です。「営業活動によるキャッシュフロー」は、本業の営業活動そのものから得られた資金収支の状況を示します。もしも、マイナス(赤字)であれば、本業で資金不足が生じている状況なため注意が必要です。

株式投資初心者が企業分析を行う際に注意するべきポイント

最後に、株式投資初心者が企業分析を行う際の注意事項を3点解説します。企業分析を始めると分析に集中してしまいがちになるため、しっかりと覚えておきましょう。

最新の決算数値で分析を行う

ひとつ目は、「最新の決算数値」を使って企業分析を行うことです。決算は年4回(第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期)あります。常に最新の数値で分析するようにしてください。そして、最新の数値や指標と合わせて、過去からの推移も確認することを忘れないでください。

また、決算書の種類(決算短信、有価証券報告書など)によっては、金額の単位が異なっている場合もあるため、金額の単位には注意してください。

業種によって指標の求められる数値などは異なる

ふたつ目は、企業分析の指標です。分析指標は、業種によって求められている数値や率が異なっていることもあります。業種別の平均的な数値や率を知ることで、適切な投資判断をすることができます。

自分自身の投資スタイルにあった企業分析を行う

3点目は、自分自身の投資スタイルにあった企業分析を行うことです。企業分析は目的に応じて行わなければいけません。例えば「インカムゲイン」の配当を目的としているのであれば、配当性向や配当利回りなどの指標をチェックしなければなりません。

まとめ

今回は、株式投資における企業分析について紹介しました。今回紹介した企業分析などは、株式投資を始めるうえでの基本事項であり、その他にも数多くあります。企業分析に慣れていくには、実際に自分自身で決算書などを確認し、分析していくことが大切です。基礎をしっかり学び確実に利益を得ていきたい人には、株式投資スクールがおすすめです。

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