投資を始めたものの、なかなか利益に繋がらない。よくある失敗例と成功へのカギとは
日本にはさまざまな投資商品があり、投資が身近な存在になりつつあります。最近では新NISAがはじまり、投資に関心をいだいている人も多いでしょう。
しかし、失敗してしまうリスクを考えると、なかなかはじめられない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、投資でよくある失敗例に加え、失敗してしまう理由を解説します。さらに、投資を成功させるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
投資でよくある失敗例
投資をはじめようと思っていても、つい失敗するリスクを考えてしまう方も多いでしょう。しかし、投資をはじめる前に、どのような失敗があるのか具体的に知っておけば安心です。
具体的な失敗例を理解しておくことで、自分がそうならないように注意できます。ここでは、投資でよくある4つの失敗例を詳しく見ていきましょう。
じっくり検討せず銘柄を買う
株式投資の場合、数多くある銘柄の中から投資対象を選ばなければなりません。新NISAであっても、どの商品を選ぶか、しっかりと考える必要があります。
しかし「有名な会社だから」「なんとなく名前を知っているから」といった理由だけで銘柄を購入してしまうと、失敗してしまうリスクが高まってしまうのです。銘柄を決めるときは、気になる銘柄についてできるだけ詳しく調べる必要があります。
なんとなく銘柄を決めてしまうと、失敗リスクが高まるので注意が必要です。
冷静な判断ができない状況で損失を取り返そうとする
投資に失敗すると、損失した分を投資で取り返そうとして、冷静な判断ができなくなることがあります。投資するときは、さまざまな視点から投資商品について調べて、冷静に投資対象を決める必要があるのです。
冷静な判断ができない状況で損失を取り返そうとしても、逆に損失が大きくなってしまうケースがあるので注意しましょう。
成功体験から自信過剰になってしまう
投資に成功して自信過剰になってしまうことも失敗につながる要素のひとつです。投資に成功すること自体はよいことですが、その結果、自分を過信してしまい、より多くのリターンを得るために投資額を増やすケースも少なくありません。
しかし、投資額を増やすということは、リターンが大きくなる可能性だけでなくリスクも大きくなるのです。一度の成功体験から自信過剰になって投資額を増やした結果、大損失につながるといった失敗例もあるので注意しましょう。
余裕資金以上を投資に回してしまう
投資はあくまでも、余裕資金の範囲内で行うのが大切です。余裕資金の範囲内であれば、万一損失が出たとしても、生活に支障をきたすことはほとんどないでしょう。
ただし、余裕資金の範囲を超えて投資につぎ込み、損失が出て生活が困窮してしまうといった例もあります。
余裕資金を超えないように投資額を決めることが大切です。
投資に失敗する理由は?
ここまでは投資でよくある失敗例について紹介しました。しかし、そもそもなぜ投資に失敗してしまうのでしょうか?ここでは、投資に失敗する理由について解説します。
投資に失敗する主な理由のひとつとして、投資に対する知識不足が挙げられます。昨今はさまざまな商品が展開されており、スマートフォンやタブレットから気軽に投資できるようになってきました。
知識がなくても、気軽にはじめられることから、失敗してしまうケースも珍しくありません。個別株や不動産など、さまざまな投資商品があるので、すべてを理解するのは難しいです。しかし、投資の基本的な知識やリスクがあることについてはしっかりと理解しておくことが大切です。
そのほか、感情に流されてしまって冷静に判断できないのも失敗する理由として考えられます。投資に成功したときも、失敗したときも一喜一憂してしまって、冷静に判断できなくなってしまうケースがあります。
たとえば、投資に成功したときは自分のやり方が正しいと思いこんでしまって自信過剰になり、より多くのリターンを得るために投資額を増やすことがあります。そして、結果的に大損失につながるケースもあるのです。
また、失敗して損失が発生したときは、投資で補填しようとしてより多くのお金を投資に回そうとすることもあります。しかし、冷静に判断できなければ、銘柄や投資商品の見極めができず、失敗してしまうことがあります。
投資を成功させるポイント
投資には失敗するリスクがあることを理解できたものの、どうすれば成功させられるのか具体的にはわからない方も多いでしょう。
ここでは、投資を成功させるための3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
売買に関するマイルールを決めておく
売買に関するマイルールを決めておくことで、感情に流されず、常に冷静な判断ができるようになります。たとえば、損失が発生した場合、どのタイミングで損切りをするのかをルール化しておけば、そのルールに沿って損切りするといったイメージです。
そのほか、利益確定のタイミングについても「〇%値上がりしたとき」といったルールを決めておけば、それに合わせて確定させるだけでよいのです。
さらに、購入を検討している銘柄があれば、その銘柄を購入するタイミングを決めましょう。たとえば「〇〇〇円になったら購入する」「〇〇〇円までは買わない」といったようにルールを決めておくことで、高値つかみを回避でき、損失リスクを低減することが可能です。
投資するときは、損切りのルール、利益確定のルール、購入時のルールなど、自分の中でルールを決めておけば、一喜一憂せず、冷静に投資ができるようになるでしょう。
1回あたりの投資上限額を決めておく
1回あたりの投資上限額を決めておくことも大切です。投資額が多いほど大きなリターンを得られる可能性はありますが、その分、損失額が大きくなる可能性も高まります。
投資は余裕資金の範囲内で行うのが一般的です。とくに、元本保証がない商品については、損失によって生活に支障をきたす可能性があることから、余裕資金を考慮したうえで投資上限額を決めておきましょう。
しっかりと知識をつけてから投資する
投資を成功させるためには、しっかりと知識をつけることが大切です。「投資すれば儲かる」といったイメージをもっている方は、商品を吟味せずに「儲かりそう」といったイメージだけで投資してしまうケースがあります。
しかし、商品によっては利回りや税金、仕組みが複雑なものがあり、結果的に大損失してしまうことも珍しくありません。
もちろんすべての商品を詳しく理解するのは現実的ではないので、気になる商品を絞ったうえで、その投資商品の特徴や利回り、税金や仕組みについて調べましょう。
最近は、インターネットにたくさんの情報が掲載されています。スマートフォンからでも気軽に投資の仕組みや特徴、リスクについて調べられるので、自分のタイミングで少しずつ知識を身につけることが大切です。
もちろん、さまざまな書籍があるので、インターネットだけでなく本から学ぶのもおすすめです。いずれの方法であっても、数多くの情報が載っているので、さまざまな視点から知識を身につけるようにしましょう。
まとめ
今回は、投資でよくある失敗例や失敗してしまう理由について解説しました。一度損失してしまうと、損失分を投資で補填するためにより多くのお金をつぎ込んでしまうケースがあります。そして、それが結果的に大損失を引き起こすケースがあるのです。
投資するときは、銘柄や投資そのものの仕組みについてしっかりと理解を深めることが大切です。また、損切りのタイミングや利益確定のタイミングなど、自分なりのルールを設けることで、常に冷静な判断で投資できるでしょう。
投資で成功するためにも、事前にしっかりと知識を身につけることが大切です。