株式投資においてやってはいけないことを3つ紹介

公開日:2025/09/15  

株式投資 やってはいけないこと

株式投資は、初心者にとって「何から始めたらいいのか」と思うことばかりでしょう。しかし、やるべきことと同時に「やってはいけないこと」を知ることも大切です。本記事では、株式投資におけるNG行動を、3つピックアップして紹介します。これから株式投資を始める人は、ぜひご一読ください。

最初から1つの銘柄に大金を投資する

株式投資を始める際には、リスク管理が非常に重要です。とくに初心者がやってはいけない行動の一つが「最初から1つの銘柄に大金を投資すること」です。株式市場は常に変動しており、どんなに注目されている銘柄や安定していると見られている企業であっても、突発的な出来事によって株価が急落する可能性があります。

たとえば「東芝」や「東京電力」といった一時は堅実と思われていた企業ですら、過去に大きな株価の下落を経験しています。そうした事例からも分かる通り「絶対に安全な銘柄」は存在しません。そのため、投資にあたっては、まず自己資金の範囲内で行動することが基本です。信用取引などによって自己資金を超える投資を行うことは、リスクが大きく、とくに初心者には避けるべきです。

また、1つの銘柄に資金を集中させるのではなく、投資金額は自己資金の20%程度を目安に分散させるのが望ましいとされています。こうすることで、万が一その銘柄の株価が下落したとしても、全財産を失うような事態を回避することができます。

さらに、投資のタイミングも一括ではなく、複数回に分けて行う「時間の分散」や、異なる業種の銘柄に分けて投資する「業種の分散」なども重要です。これらの手法によって、個別の株価下落リスクを抑えることができ、より安定した運用が期待できます。

1つの銘柄に固執する

株式投資において初心者が陥りやすい失敗のひとつが、購入した銘柄に固執し、株価が下落しても保有し続けてしまうことです。投資家は、銘柄選定に時間と労力をかけた分「この株はきっと戻るはずだ」と感情的に執着してしまいがちです。

しかし、どれだけ慎重に選んだ銘柄でも、外部環境の変化や業績悪化などによって株価が想定外に下がることは十分にあり得ます。こうした状況で「いずれ株価は回復する」と期待して株を売らずに保有し続けると、いわゆる「塩漬け株」となり、結果的に大きな損失を抱えるリスクが高まります。

実際、多くの投資家が失敗する原因のひとつに、このような塩漬け状態を放置する傾向が見られます。株を売却するタイミングを見極めるのは難しいものですが、損失が広がる前に「損切り」の判断を下す勇気が重要です。

損切りとは、株価が期待どおりに動かない場合に、あえて損失を確定させて売却する行為です。これを適切に実行するには、その銘柄を購入した際の根拠を明確にしておくことが不可欠です。たとえば、企業の業績、将来性、PER(株価収益率)、株価チャートなどの要素を踏まえて投資判断を下し、当初の想定と異なる展開になった場合には、冷静にその判断を見直す必要があります。

また、競争環境の変化や業績の悪化といった明確な理由がある場合には、早めの撤退が賢明です。株式市場には3,600銘柄以上が上場しており、他にも有望な銘柄は数多く存在します。一つの銘柄に固執せず、柔軟にポートフォリオを見直す姿勢こそが、長期的に見て安定した資産運用につながると言えるでしょう。

いろいろな手法に闇雲に手を出す

株式投資を行う上で、初心者が陥りやすい失敗の一つに「複数の投資手法に次々と手を出してしまう」ことが挙げられます。市場の動きに影響されて自分の投資スタイルをころころ変えてしまうと、投資の軸がブレてしまい、最終的に安定した成果を得られなくなる恐れがあります。実際に長期的に成果を上げている投資家の多くは、驚くほどシンプルで一貫性のある手法を繰り返しているのが特徴です。

たとえば「安定的な高配当を得る」という目的で投資を始めたにもかかわらず、株価が一時的に上昇したことで、気がつけば「成長株投資」に方針を切り替えてしまうといった行動は、当初の投資目標を見失う原因になります。高配当株への投資は、定期的に配当収入を得ながら長期的に資産を増やすという比較的リスクを抑えた運用手法です。

しかし、短期的な値上がり益を狙う成長株投資とは性質が大きく異なります。このように、異なる投資手法を状況に応じて使い分けようとすること自体が、逆に判断の迷いを招き、結果的には一貫性のない売買や損失につながってしまうことが少なくありません。

とくに経験の浅い投資家ほど、市場の騰落や他人の成功例に心を動かされやすく、最終的には自分の投資方針が分からなくなるという悪循環に陥ってしまうリスクがあります。そのため、まずは自分の投資目的を明確にし、それに合った手法を一つ選んで継続することが重要です。

市場の変動やトレンドに一喜一憂するのではなく、自分のルールと目標に忠実であることが、長期的に安定した投資成果を得るための基本といえるでしょう。シンプルでぶれない投資スタイルこそが、成功への近道なのです。

まとめ

株式投資で成功を目指すなら「やってはいけないこと」をしっかりと把握しておくことが重要です。本記事では「最初から1銘柄に大金を投じる」「株価が下がっても執着して保有し続ける」「複数の投資手法に次々と手を出す」という3つのNG行動を紹介しました。これらはいずれも初心者がやりがちな失敗であり、大きな損失を招くリスクがあります。まずは自己資金の範囲で分散投資を意識し、明確な判断基準を持って損切りを行い、自分に合ったシンプルな投資スタイルを一貫して守ることが、長期的な資産形成のカギとなるでしょう。これから株式投資を始める人は、まずこの「やってはいけない3つの行動」を心に留めておくことをおすすめします。

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