投資におけるリスクとは?リスクを減らすポイントも解説
近年は普通の人でも投資を始める人が増加傾向にあります。ところで投資には「リスクがつきもの」とよくいわれます。ただリスクといわれると、なんだか危険なイメージがあります。では、投資におけるリスクとは一体どんなものなのでしょうか。今回は、投資におけるリスクについて詳しく紹介します。
投資におけるリスクとは?
一般的に投資におけるリスクとは「振れ幅の度合い」のことです。振れ幅とは、商品の価格が上昇したり、下落したりすることです。
振れ幅をゴールド相場の例で説明します。仮にゴールド1キロを1,000万円で購入したとします。すると、1か月後に相場を確認すると1キロが1,500万円に上昇。
さらに1か月後に確認すると1キロ500万円に下落ゴールド1キロは同じままですが、相場でのゴールドの価格は1,500万円に上昇したり、逆に500万円に下落したりします。このときに、ゴールドの価格が上昇したり、下落したりすることを振れ幅といいます。
投資におけるリスクは単純に「危険」という意味ではない
一般的にリスクというと危険という意味です。ところが投資におけるリスクとは、単純に危険という意味ではありません。
リスクが危険ではない理由は、商品購入時よりも振れ幅が上昇していれば「利益」がでるからです。
投資においてリスクとは、単に「損をする」ということではありません。相場の上昇下落によって、利益がでたり、損益がでたりという不確実性があるという意味があります。
投資における振れ幅は大きい方が好まれる
一般的に振れ幅が大きいと「不安定なもの」と思われ敬遠されます。
ところが投資における振れ幅が大きいと「大きな利益がでるかもしれない」と考えられます。よって魅力的な金融商品です。そのため投資における振れ幅は大きい方がよいでしょう。
代表的な5つのリスク
こちらでは代表的な5つのリスクについて詳しく紹介します。
ただしこちらで紹介するリスクは、大きく損をするかもしれないという意味でのリスクです。
株価変動リスク
株価変動リスクとは、株価が上昇したり下落したりする不確実性のことです。
株価変動リスクは、マーケットに原因があるリスクと、企業そのものに原因があるリスクにわかれます。
信用リスク
信用リスクとは、債務不履行リスクのことです。
債務不履行リスクとは、利息・元本・借入金などの支払いができなくなることです。具体的には、国・自治体・企業などが破産や倒産などになり、さまざまな支払いが滞る状態になります。
金利変動リスク
金利変動リスクとは、金利が上昇・下落する不確実性のことです。
国レベルでは金利の変動により資本の流動が起こり、通貨高・通貨安などになります。民間レベルでは金利が高くなることで支払いが厳しくなったり、金利が低くなることで支払いが緩くなったりします。
為替変動リスク
為替変動リスクとは、為替が上昇したり下落したりする不確実性のことです。
為替は、金利変動に大きく影響を受けます。金利が高くなる国にお金が集まり、金利が低い国からお金が逃げる現象が起こります。お金が集まると為替が上昇し、お金が逃げると為替が下落することから注意が必要です。このように金利の動きと為替の動きには密接な関係があります。
カントリーリスク
カントリーリスクとは、投資した国・地域の政治・経済・社会情勢などが原因で起こる不確実性のことです。
一般的にカントリーリスクとは、投資した国・地域の政治情勢や経済基盤の不安定さから、投資した資本が回収できないことをいいます。
分散投資ではリスクを低減
分散投資とは一体どんなものでしょうか?
分散投資とは、投資先を1つに集中するのではなく、複数の投資先に分けることをいいます。分散投資の種類は次の通りです。
資産の分散投資
資産の分散投資とは、主に株式・不動産・債権・金融商品など資産への投資を分けることです。
地域の分散投資
地域の分散投資とは、日本・アメリカ・EU・その他新興国など地域への投資を分けることです。
業種の分散投資
業種の分散投資とは、金融・IT・インフラ・AIなど業種への投資を分けることです。
投資タイミングの分散投資
投資タイミングの分散投資とは、一度に全財産を投資するのではなく、マーケットの状況を見ながら投資を分けることです。
3か月後・6か月後・9か月後・12か月後などタイミングをずらして投資をします。
分散投資でリスクを抑える
分散投資をすることで、極端なリスクを抑えることができます。
やり方はお互いの投資がリンクしないようにすることです。そうすることで、1つが下落しても、その他が上昇していることがあります。投資をするなら、分散投資がおすすめです。
まとめ
今回は、投資におけるリスクについて紹介しました。今回のポイントをまとめると、投資におけるリスクとは「振れ幅の度合い」のことです。簡単にいうと価格が上昇したり、下落したりすることをいいます。一般的にリスクは悪い印象です。ところが投資においてリスクは大きい方が好まれるという特徴があります。